[アップデート] AWS Elemental MediaLiveで4KとHEVCの出力に対応しました
はじめに
清水です。AWS Media Servicesの細かなアップデートを追っていくコーナーです。本エントリで紹介するのはこちら、AWS Elemental MediaLiveで4K解像度での出力、ならびにHEVCコーデックでの出力に対応しました!(2019/09/13にアップデートされた内容になります。)
- AWS Elemental MediaLive Now Supports HEVC and 4K/UHD Outputs for Live Channels
- AWS Elemental MediaLive でライブチャネル向けの HEVC および 4K/UHD 出力のサポートを開始
AWS Elemental MediaLiveではこれまで、入力として4K解像度やHEVCコーデックの利用はできましたが、チャンネル出力としてはFHDまで、またコーデックもAVCのみでHEVCには非対応だったかと記憶しております。今回のアップデートで4K解像度への対応、またAVCよりもより圧縮率の高いHEVCコーデックに対応しました。本エントリでは4K解像度ならびにHEVCコーデックでの出力を確認してみます。
MediaLiveで4K、HEVCの出力を確認してみた
では実際にMediaLiveで4K解像度、HEVCコーデックでの出力を確認してみます。Inputは通常通り作成、Channelを作成する際、4K解像度の映像を入力として使用したいので、Input specificationsでInput resolutionをUHD
にしておきます。
出力設定では、今回はHLS出力として、Stream settingsの箇所で以下のように設定しました。
- Widthを
3840
- Heightを
2160
- Codec Settingsを
H265
(HEVC)
その他、必要な項目を設定して、MediaLiveのChannelを作成します。(私はFrame Rateを入力し忘れてしまい、エラーと格闘しました……。 *1)
Channel作成後、Startさせてエンコーダから映像を送信します。今回は約1年前の発売日になぜか購入したiPhoneXS上のZixi ONAIRを使用しました。設定で4Kp30 10000kbps
を選択します。
今回はMediaLiveからMediaStoreに出力しました。CDNは経由せず、MediaStoreから配信してみます。再生プレイヤーはmacOS上のVLC media playerを使用しました。以下がVLCでMediaLiveからの4K HEVCを再生した様子です。
また、tsファイルを直接取得、MediaInfoで情報を確認してみます。以下の通り、4K(3840x2160)、HEVCコーデックであることが確認できます。
General ID : 1 (0x1) Complete name : /Users/shimizu.toshiya/hls_1_00020.ts Format : MPEG-TS File size : 12.0 MiB Duration : 11 s 941 ms Overall bit rate mode : Variable Overall bit rate : 8 390 kb/s Video ID : 481 (0x1E1) Menu ID : 1 (0x1) Format : HEVC Format/Info : High Efficiency Video Coding Format profile : Main@L5@Main Codec ID : 36 Duration : 12 s 12 ms Maximum bit rate : 8 445 kb/s Width : 3 840 pixels Height : 2 160 pixels Display aspect ratio : 16:9 Frame rate : 29.970 (30000/1001) FPS Color space : YUV Chroma subsampling : 4:2:0 Bit depth : 8 bits Audio ID : 492 (0x1EC) Menu ID : 1 (0x1) Format : AAC Format/Info : Advanced Audio Codec Format version : Version 4 Format profile : LC Muxing mode : ADTS Codec ID : 15 Duration : 11 s 946 ms Bit rate mode : Variable Maximum bit rate : 277 kb/s Channel(s) : 2 channels Channel positions : Front: L R Sampling rate : 48.0 kHz Frame rate : 46.875 FPS (1024 SPF) Compression mode : Lossy Delay relative to video : 6 ms Menu ID : 480 (0x1E0) Menu ID : 1 (0x1) Duration : 11 s 941 ms List : 481 (0x1E1) (HEVC) / 492 (0x1EC) (AAC) / 502 (0x1F6) () Maximum bit rate : 8788800
まとめ
AWS Elemental MediaLiveでアップデートされた新機能、4K解像度ならびにHEVCコーデックでの出力について確認してみました。今後4K出力やそれにあわせてHEVCコーデックもますます広がっていくかと思います。(HEVCコーデックについては4Kでなくても利点はあるかと考えますが。)これまで4K出力ができずに断念したり別の方法を検討していた、また今後は4K出力を行いたい、などの場合にマッチする、大変うれしいアップデートですね。引き続き、AWS Elemental MediaLiveをはじめとしたAWS Media Servicesの機能アップデートに注目していきたいと思います。